オフィスの間仕切事例
目的に合わせて空間を区分できる間仕切。企業のオフィスでも多用されています。このページでは、オフィスにおける導入・設置事例を写真つきでご紹介します。
オフィス仕切りの種類と選び方
オフィス環境を効率的にデザインするために欠かせない要素の一つが「仕切り」です。仕切りは空間の機能性や美観、従業員の働きやすさに大きな影響を与えます。オフィスの仕切りには多くの種類があり、それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解することで、自社に適した選択が可能となります。
ハイパーティション
ハイパーティションは、床から天井までを仕切る完全な間仕切りタイプです。この仕切りは、プライバシー保護や遮音性が重要なスペースに適しています。エントランス、会議室、役員室などに使われることが多く、オフィス全体をしっかり区分けしたい場合に有効です。素材には主にスチール製やアルミ製が用いられます。
スチール製のメリット
スチール製のハイパーティションは、耐久性が高く、遮音性や不燃性に優れています。一方、アルミ製は軽量で設置が容易なため、コストを抑えたい場合や短期間での設置が必要な場合に適しています。また、ガラスを組み合わせたデザイン性の高い製品もあり、開放感を保ちながらプライバシーを確保することが可能です。
ただし、設置には専門的な工事が必要であり、費用も他の仕切りに比べて高額になる傾向があります。そのため、長期的な利用を見込んだ計画的な導入が求められます。
ローパーティション
ローパーティションは、床面に設置する仕切りで、高さは90cmから2m程度です。このタイプの仕切りは、完全に個別の空間を作るわけではなく、視覚的にエリアを分けることを目的としています。主にオープンスペース内で部署やチームを分ける際に活用されます。
設置が簡単で、レイアウト変更が容易な点がローパーティションの魅力です。また、素材やカラーバリエーションが豊富で、オフィスのインテリアに合わせた選択が可能です。ただし、遮音性やプライバシー保護には限界があるため、会議室や静寂が求められるエリアには不向きです。
LGS造作壁
LGS造作壁は、軽量鉄骨(LGS)を骨組みとして用い、その上に石膏ボードを張り付けることで構成されます。住宅の壁に近い構造を持つため、遮音性が非常に高く、外部の音を遮断したい会議室や集中スペースにです。
また、デザインの自由度も高く、クロスを選ぶことで壁面の雰囲気を変えることができます。ただし、設置後にレイアウトを変更する際には壁を取り壊さなければならず、柔軟性に欠ける点がデメリットです。
スライディングウォール
スライディングウォールは、天井のレールに沿って移動可能な仕切りです。必要に応じて部屋の大きさを調整できるため、多目的スペースやイベントホールなどで使用されることが多い仕切りです。素材には遮音性の高いスチールや、軽量なアクリルなどが使われます。
手動タイプと電動タイプがあり、操作性や使用頻度に応じて選ぶことができます。ただし、設置には専門的な工事が必要で、費用も高額になるため、長期的な利用計画が求められます。
衝立(ついたて)
衝立は、床に置くだけで使用できる簡易的な仕切りです。床置きタイプと卓上タイプがあり、どちらも移動が簡単で、一時的な間仕切りとして活用されます。素材にはポリカーボネートやアクリル、木材などが使用され、軽量でデザイン性が高い製品も多くあります。
コストが比較的安価である一方、安定性や遮音性には限界があります。人通りの多い場所や高いプライバシーが求められるスペースでは注意が必要です。
オフィス家具
オフィス家具を間仕切りとして利用する方法もあります。キャビネットやプランターボックスなどを活用することで、収納と仕切りの両方の機能を持たせることが可能です。この方法は、限られたスペースを効率的に活用するために非常に効果的です。
ただし、高さや配置によっては圧迫感を与えることがあるため、設置する家具の種類や配置場所を慎重に検討する必要があります。
カーテンやアコーディオンカーテン
柔軟性を重視する場合には、カーテンやアコーディオンカーテンが適しています。簡単に開閉でき、必要に応じて空間を仕切ったり、広げたりすることが可能です。特に遮音性や遮光性を高めたい場合は、素材選びが重要です。
コストが低く、設置も簡単ですが、耐久性や見た目の面で他の仕切りに比べて劣る場合があります。
オフィスのガラス間仕切り事例
類ビルのオフィス間仕切

明るい雰囲気でまとめられたオフィスの事例です。遮音性が高いガラスパーテーション「マイティスマートレール」を採用しています。シンプルなデザインが特徴で、スマートなオフィス空間の演出に寄与。見る人にスタイリッシュな印象を与えます。また、別の場所にはカームドアを設置して大開口を確保し、スムーズに出入りできるようにしています。
- この事例の間仕切メーカー:小松ウオール工業
- この事例の間仕切製品:マイティ-70
全日本空輸株式会社のオフィス間仕切

オフィスのミーティングルームを間仕切で区切った事例です。スライドドアを採用することで、設置スペースの省力化や効率化を図っています。また、間仕切のパネルはクリアガラスを使用しており、透明性を確保しているのが特徴。オープンなディスカッション空間を実現しています。利用者は、いつでも外から中の様子を確認することが可能です。
- この事例の間仕切メーカー:オカムラ
某オフィス1のオフィス間仕切

シンプルなデザインでまとめられたオフィスの事例です。パネルのデザインにクセがないため、さまざまなオフィスにマッチするのがポイント。オフィスのフロアを区分して使うのはもちろん、工場の一角に事務所を設けたい時などにも適しています。また、パネルの上部にガラスを使用しているため、外から中の様子を確認できるのも特徴です。
- この事例の間仕切メーカー:サンワイズ
某オフィス2のオフィス間仕切

スチール製の間仕切を使用した事例です。オフィス内にある家具との統一感を出すために、パネルにウォールナット調の化粧フィルムを採用。黒いフレームと合わせ、落ち着いた雰囲気のオフィスに仕上げられています。また、不燃性のものを使用しており、内装制限がある場所でも使いやすいのが特徴。複合パネルによる中空二重構造を取り入れることで、遮音性も高めています。
- この事例の間仕切メーカー:ソシアパーティション
オフィスのハイパーテーション事例
株式会社正興電機製作所のオフィス間仕切

ハイパーテーションを使い、モダンで都会的なオフィス空間を実現した事例です。調光ガラスを採用しており、スイッチで透過状態をスムーズに切り替えることが可能。オープンな会議の時は通路から見えるようにしたり、クローズドな打ち合わせの際は目隠しをしたりなど、目的に合わせて空間を使い分けられるようになっています。
- この事例の間仕切メーカー:コマニー
- この事例の間仕切:BRIDIA
オフィスの可動式間仕切事例
松竹芸能株式会社のオフィス間仕切

可動間仕切を使用してオフィスを区分けした事例です。執務エリアと複数のミーティングルームに可動間仕切を設置し、空間を分けられるように設計されています。また、間仕切のデザインに自社のロゴを取り入れたり、インテリアにこだわったりしているのもポイント。間仕切の裏側はホワイトボードとして使えるなど、機能面にも配慮しています。
- この事例の間仕切メーカー:コクヨ
オフィスのスライディングウォール(移動式間仕切)事例
株式会社日立製作所のオフィス間仕切

オフィスにガラス製の移動間仕切(スライディングドア)を取り入れた事例です。大きなカーテンを設置し、必要に応じて内部を隠せるようにしています。パネルは横への移動が可能で、区切って部屋を分けたり、全て開いて大空間を確保したりできるのが特徴。その時の目的に合わせて使い分けられるように設計されています。
- この事例の間仕切メーカー:イトーキ
株式会社タカシマのオフィス間仕切

新しい事業所に移動間仕切を導入した事例です。デザインはベーシックで、明るいオフィスの雰囲気にマッチしています。パネルを移動させれば、必要に応じて部屋を分割して使ったり、全部収納して広い空間を作ったりすることが可能。商談やミーティング、規模の大きな会議など、さまざまな用途に対応できるのもポイントです。
- この事例の間仕切メーカー:三和シヤッター工業
オフィスの固定式間仕切り事例
カセイ商事株式会社のオフィス間仕切

オフィスの一角に間仕切で応接間を作った事例です。パネルは重厚感あふれるウォールナット調のデザインで、落ち着いた空間演出に寄与しています。また、フレームはフォーマルなブラックを取り入れ、パネルと統一感を持たせているのが特徴。パネルの材質はアルミ製で、コストを抑えつつ、スピーディに設置できるのも魅力です。
- この事例の間仕切メーカー:アイピック
オフィスに対応できる間仕切を製造するメーカーはいくつかありますが、納入する場所によって考慮すべき条件は変わるはず。総合的に間仕切製品を扱っている業者であれば、様々なノウハウが蓄積されていると言えるのでおすすめです。
また、当サイトでは、法人向けの間仕切を取り扱うメーカーの中から、スライディングウォールや固定間仕切・トイレブースなど、幅広く製品を網羅しているメーカーの中から、おすすめの3社を紹介しています。オフィスをはじめ、学校や病院・工場など、環境や用途に応じて間仕切の設置を検討している方は参考にしてみてください。
導入事例も見る
取り揃えた
法人向け
間仕切メーカー3選
間仕切メーカーを検討する際は、実績とノウハウを併せ持つ、総合的に製品を扱っているメーカーから検討するのがおすすめ。
ここでは、ビジネス空間でよく使用される間仕切を「移動間仕切」「可動間仕切」「固定間仕切」「トイレブース」「ローパーテーション」の5種類に大別。調査した24 社の間仕切メーカーの中から、5種類すべて取り扱っており、かつ会社の特徴が明確だった3 社に注目して紹介します。

用途に
応じて
オーダーメイド対応
できる
製品の約9割をオーダーメイド設計。かつ全国にサービス拠点を設けることで、空間や場所を問わず高品質な間仕切を柔軟に製造・施工できる体制が整う。

オフィスを
トータル
コーディネートできる
ワークブースやセキュリティシステムなど オフィスに必要な設備全般に幅広く対応。まとめて依頼することで工数も削減できる。

合わせて豊富なプランを
提案できる
パネルの組み合わせによって3000種類以上のバリエーションを展開。施主の要望に沿った空間をデザイン可能。
【選定条件】
Google「間仕切メーカー」検索結果上位に表示された24社のうち、「移動間仕切」「可動間仕切」「固定間仕切」「トイレブース」「ローパーテーション」をすべて取り扱っている業者(10社)の中から、以下の条件で3社をピックアップしています。((※すべて2023年12月28日時点・編集チームによる独自調査結果)
小松ウオール工業:製品の90%をオーダーメイドで設計・制作し、且つ全国にある施工拠点数が最も多い(14件)メーカー
オカムラ:間仕切と合わせてオフィス家具全般を唯一扱うメーカー
アイピック:組み合わせ次第で展開可能な間仕切の数を唯一記載していたメーカー