間仕切りの設置前に知っておきたい注意点とは?
部屋の間取りを柔軟に変更したり、プライベートな空間を作ったりするのに役立つ間仕切り。オフィスだけでなく、近年では一般家庭でも、リビングや子供部屋の間仕切りとして利用されることが増えています。空間を有効活用する上で非常に便利な間仕切りですが、設置後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためには、事前に確認しておくべき注意点がいくつかあります。
設置場所の寸法を正確に測る
間仕切り設置で最も重要なのが、設置場所の寸法を正確に測ることです。天井の高さ、幅はもちろんのこと、梁や柱、窓、ドアの位置なども正確に計測し、間仕切りの設置に支障がないか確認しましょう。特に注意すべき点は以下の通りです。
天井の高さ
天井の高さは場所によって異なる場合があります。特に、古い建物やリフォームした部屋では注意が必要です。複数箇所を計測し、最も低い高さを基準に間仕切りを選びましょう。
梁や柱
天井や壁に梁や柱がある場合は、その位置と寸法を正確に測る必要があります。梁や柱が邪魔になって、間仕切りが設置できない場合があります。
窓やドア
窓やドアの位置によっては、間仕切りの設置によって開閉に支障をきたす場合があります。窓やドアの開閉スペースを考慮して、間仕切りの設置場所を決めましょう。
コンセントやスイッチ
コンセントやスイッチが間仕切りの設置場所にある場合は、移設が必要になる場合があります。事前に確認し、必要に応じて電気工事の手配も行いましょう。
床や天井の強度・素材を確認する
間仕切りの種類によっては、床や天井に十分な強度が必要な場合があります。特に、重量のある移動間仕切(スライディングウォール)を設置する場合は、床や天井の耐荷重を事前に確認することが重要です。また、床や天井の素材によっては、設置工事が難しい、あるいは設置できない場合もあります。
床の強度
重量のある間仕切りを設置する場合は、床の耐荷重を確認しましょう。特に、木造住宅の場合は注意が必要です。床の強度が不足している場合は、補強工事が必要になる場合があります。
天井の強度
天井に吊り下げるタイプの間仕切りを設置する場合は、天井の強度を確認しましょう。天井の強度が不足している場合は、補強工事が必要になる場合があります。
床や天井の素材
床や天井の素材によっては、ビスやアンカーが打てない場合があります。例えば、コンクリートやタイル張りの床や天井には、専用の工具やアンカーが必要です。また、畳やカーペット敷きの床には、間仕切りの設置が適さない場合があります。事前に床や天井の素材を確認し、適切な設置方法を選びましょう。
消防法などの法規制を確認する
間仕切りの設置に関しては、消防法などの法規制の確認も必要です。特に、高層ビルや商業施設、公共施設などでは、消防法に基づく制限がある場合があります。
消防法
消防法では、建物の用途や規模に応じて、間仕切りの材質や構造に関する基準が定められています。例えば、高層ビルでは、不燃材料を使用した間仕切りを使用する必要があります。また、避難経路を塞ぐような間仕切りの設置は認められていません。
建築基準法
建築基準法では、建物の構造や安全性に関する基準が定められています。間仕切りの設置によって、建物の構造や安全性に影響を与える可能性がある場合は、建築基準法に基づく確認が必要です。
設置工事について
間仕切りの設置工事を専門業者に依頼する場合は、複数の業者から見積もりを取り、費用や工事内容、実績などを比較検討することをお勧めします。また、工事中の騒音や振動についても考慮し、必要に応じて近隣住民への事前説明などの配慮も必要です。
見積もり
複数の業者から見積もりを取り、費用や工事内容を比較しましょう。見積もりを取る際には、工事内容の詳細や使用する材料、保証期間などを確認することが重要です。
実績
業者の実績や評判を確認することも大切です。過去の施工事例や口コミなどを参考に、信頼できる業者を選びましょう。
騒音・振動
工事中は、騒音や振動が発生する場合があります。特に、マンションやアパートなどの集合住宅では、近隣住民への配慮が必要です。事前に工事期間や時間帯などを説明し、理解を得ておくことが大切です。
まとめ
間仕切りは空間を有効活用するための便利なアイテムですが、設置前には様々な確認事項があります。設置場所の寸法や床・天井の強度・素材、法規制、設置工事についてなど、事前に確認を怠ると、設置後に「サイズが合わなかった」「設置できなかった」「使い勝手が悪い」といったトラブルに繋がる可能性があります。間仕切りの種類によっても注意すべき点は異なりますが、今回紹介した注意点は、どんな間仕切りを設置する場合でも重要です。
間仕切を製造するメーカーはいくつもありますが、納入する場所によって考慮すべき条件は変わるはず。総合的に間仕切製品を扱っている業者であれば、設計・施工のための様々なノウハウが蓄積されているのでおすすめです。
当サイトでは、法人向けの間仕切を取り扱うメーカーの中から、 スライディングウォールや固定間仕切・トイレブースなど、幅広く製品を網羅しているメーカーの中から、おすすめの3社を紹介しています。オフィスをはじめ、学校や病院・工場など、環境や用途に応じて間仕切の設置を検討している方は参考にしてみてください。
取り揃えた
法人向け
間仕切メーカー3選
間仕切メーカーを検討する際は、実績とノウハウを併せ持つ、総合的に製品を扱っているメーカーから検討するのがおすすめ。
ここでは、ビジネス空間でよく使用される間仕切を「移動間仕切」「可動間仕切」「固定間仕切」「トイレブース」「ローパーテーション」の5種類に大別。調査した24 社の間仕切メーカーの中から、5種類すべて取り扱っており、かつ会社の特徴が明確だった3 社に注目して紹介します。

用途に
応じて
オーダーメイド対応
できる
製品の約9割をオーダーメイド設計。かつ全国にサービス拠点を設けることで、空間や場所を問わず高品質な間仕切を柔軟に製造・施工できる体制が整う。

オフィスを
トータル
コーディネートできる
ワークブースやセキュリティシステムなど オフィスに必要な設備全般に幅広く対応。まとめて依頼することで工数も削減できる。

合わせて豊富なプランを
提案できる
パネルの組み合わせによって3000種類以上のバリエーションを展開。施主の要望に沿った空間をデザイン可能。
【選定条件】
Google「間仕切メーカー」検索結果上位に表示された24社のうち、「移動間仕切」「可動間仕切」「固定間仕切」「トイレブース」「ローパーテーション」をすべて取り扱っている業者(10社)の中から、以下の条件で3社をピックアップしています。((※すべて2023年12月28日時点・編集チームによる独自調査結果)
小松ウオール工業:製品の90%をオーダーメイドで設計・制作し、且つ全国にある施工拠点数が最も多い(14件)メーカー
オカムラ:間仕切と合わせてオフィス家具全般を唯一扱うメーカー
アイピック:組み合わせ次第で展開可能な間仕切の数を唯一記載していたメーカー