間仕切の耐用年数は?

間仕切の耐用年数に影響を与える要因を紹介します。また、材料やメンテナンスによって違いがあるかどうかも解説します。間仕切をオフィスや施設に導入したいと考えているなら、耐用年数を把握したうえで条件に合うものを設置しましょう。

目次

間仕切の耐用年数に影響を与える要因

法令で定められた減価償却の耐用年数は勝手に決めることはできず、間仕切の種類や施工法によって耐用年数は大きく変わります。耐用年数は間仕切としての機能を持てると考えられる年数を指しています。耐用年数に応じて取得価額を配分し、費用として計上することが可能です。

法定耐用年数が長ければ減価償却期間が伸びるため、長期間にわたり経費計上が見込める一方で、年単位の節税効果は薄くなるでしょう。間仕切の耐用年数は材質や構造によって15年または3年とされるケースが多く、年数が長い方が恩恵を受けられるのかは企業の考え方によっても異なります。

ただし、耐用年数が過ぎると劣化で機能に問題が生じるケースも少なくないため、一般的にはメンテナンスが必要となるので、予算や目的に応じて設置する間仕切を検討すべきでしょう。

材料別の耐用年数の比較

施工型の間仕切の中でも、取り外して移設ができないようなものは建物扱いされるケースが多いといえます。建物の一部として見なされる場合は、法定耐用年数は15年となります。一方で移設できる間仕切でも、構造や形状により再利用が難しいケースがあり、その場合は建物扱いとされるため法定耐用年数は15年です。

移設できて再利用ができるケースについては、法定耐用年数が3年となります。一般的には簡易な天井まで届かない、移設がしやすい間仕切が法定耐用年数は3年となり、その他の天井までのパネル式などは法定耐用年数が15年とみなされるケースが多いといえます。物理的な寿命で比べたい場合は、ガラス・木製・アルミ・スチールの順にメンテナンスが必要となる可能性が高いでしょう。

メンテナンスと耐用年数の関係

法定耐用年数はメンテナンスの有無によって変わる心配はありませんが、物理的な寿命はメンテナンスの有無によって大きく変わります。間仕切はドアなどの開閉する場所があれば、蝶番や鍵、ドア本体自体が壊れる可能性があります

また、電動のドアを使用している場合もリニアモータなどに不具合がみられる場合があるでしょう。移動間仕切の場合は、スライドするパーツの交換や可動部分のチェックが必要です。法定耐用年数を超えてもメンテナンス次第で長く使えるので、日頃のメンテンテナンスは販売会社に依頼してください。

間仕切の更新とリサイクルの可能性

軽量鉄骨壁とは異なり、間仕切は基本的に再利用可能な部品が多いといえます。組み換えできる製品が多く、移設ができるのでオフィスを移転しても引き続き利用できる可能性があります。

ただし、間仕切を設置する場所の天井が現在のオフィスよりも高い場合、追加で部品を購入しなければならないケースも少なくありません。使わない場合でもリサイクルできる部材が多いため、環境への負荷を少なくできます。

まとめ

間仕切を購入する際は材料別の強度を確かめたり、法定耐用年数を比べたりすることが重要です。年単位の節税効果を高めたい場合は、移設可能な間仕切を選ぶと良いでしょう。

反対に長期間にわたって減価償却をしたい場合は、再利用が難しいタイプの間仕切を選び、長く経費計上するのもひとつの手です。もちろん、法定耐用年数を超えて材質によっては使い続けられる可能性が高いので、間仕切の材料を吟味することをおすすめします。

間仕切メーカーはどう選ぶ?

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